Windows10のアップデートに失敗するLenovo Yoga2

今回のお客様:相模大野
修理日数:2日

Winodwo10のメジャーアップデートに失敗しつづけるLenovo Yoga2(10.1型タブレット1051F、Windows10にアップグレード済み)です。

Windows UpdateでVer.1709の更新(大型アップデート)が自動開始され、数時間待って終わった!と思ったら、失敗して元の構成に戻ってしまいます。更新履歴を見ると失敗を3回繰り返していました。大型アップデートは失敗を繰り返しているとOSが損傷して起動すらできなることもあるので注意です。

この機種、元のOSはWindows8.1。Win10の無料アップデート期間にOSをアップデートさせたそうですが、問題はスペック。メモリが2GBで、ストレージは32GB。どちらもWindow10で使用するにはギリギリな感じです。

今後のWindows10のアップデート(年2回の大型アップデート)を考えると、元のWin8.1に戻しての運用がお勧めですが、Win8.1の状態で回復ドライブは作成していなかったとのこと。

※回復ドライブとは?
回復ドライブは、リカバリー領域(回復パーティションとも言う)のコピーではありません。
購入直後に回復ドライブを作成した場合は、ほぼリカバリーメディアに相当するものにはなりますが、もともとWin8.1のパソコンをWin10にアップグレードしてから回復ドライブを作成しても、その時点のWin10の情報(Updateも含む)とドライバ系の情報を反映された回復ドライブが作成されます(更新してから28日経過していないと反映されないものもあり)。

詳細はMicrosoftのサイトにて
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/hardware/mt210509(v=vs.85).aspx

リカバリー領域(工場出荷状態に戻すためのデータを保存した領域)を持っている機種で、正常であれば音量ボタン+を押しながら電源ボタンを押すことで、初期化メニューが起動して、購入時の状態に戻せるのですが、残念ながらWin10にアップデートしたことでエラー(エラーコード0xc0000225)が発生してリカバリー(初期化)は実行できませんでした。
この機種、メーカーではリカバリーメディアや回復ドライブ用のデータを販売しておらず、工場出荷状態に戻すためにはメーカーでも修理扱いになってしまいます……。

仕方なく、正常稼働中のWin10の状態(Ver.1903)で回復ドライブを作成し、その回復ドライブを使用して初期化。
その後Windows10 Ver.1907のアップデート用USBメモリを用意して、Ver.1907にアップデートという作業となりました。
使用できないリカバリー領域は削除したのでストレージの容量も若干の余裕が。
ただ、システムとMS Officeを入れただけで、その他何も入れない状態でも、空き容量はわずか8GB程度。
Win10のメジャーアップデートする際は、5GB以上の空きストレージが必要、という場合が多いので心もとないですね。

Win10のメジャーアップデートもそろそろ配信開始予定ですが、Windows Update任せにせず、配信が開始されたら手動でのアップデートをオススメしておきました。

OSをアップグレードする場合は、アップグレード前にリカバリーメディア(or回復ドライブ)の作成を忘れずに。