ログインパスワード紛失したパソコンの完全リフレッシュ

今回のお客さま:相模原市
作業日数:4日

スタッフ退職によりパソコンの使用者を変更したいので、購入時の状態に戻してほしい、とのご依頼でした。
パソコンは、デスクトップタイプのLenovo ThinkCentre Edge72(2013年発売、Windows7)。
まだ3年も経っていないですし、CPUはIntel Core i5。廃棄するにはもったいないですね。

【状況】
・リカバリディスクなし
・スタッフ退職により、ログインパスワード不明
・データは何が入っているか不明なので、完全消去希望

データを完全消去してリフレッシュするには、
 STEP1. リカバリディスクを用意
 STEP2. HDDを完全消去
 STEP3. OS初期化(リカバリ)
となりますが、今回ネックなのはリカバリディスクの用意。
起動できれば、Lenovoのツールを使ってリカバリディスクが作成できる機種ですが、何せログインパスワードが分からず起動できない状態なので……。

ということで、まずはパスワード解除。
Windows7のパスワード解除は、インストールディスクがあってコマンドプロンプトの使用に抵抗がなければ、実は難易度は高くありません。
ネット検索するとすぐ出てきますので、今流行りの言葉でいうなら「ネット見ろ!」ですね。
(Windowsのログインパスワード設定によるセキュリティは、その程度の安全性だと考えた方がよいです)

ログインできるようになったら、Rescue and Recoveryツールを起動してリカバリディスクの作成です。
IMG_2540_1

次にHDDを摘出して、専用機器でデータの完全削除。
今回は依頼者からのご希望もあり、米国国防総省準拠方式(DoD5220.22-M、3回書き込み)で消去しました。

この上書き回数、昔のフロッピーディスク時代は1回ではデータ復旧できる恐れがあったため、複数回消去という基準になっていますが、今のHDDの集積度から考えたら、本来は1回の上書きで十分らしいです。
まあ「規格」のいうのは大事ですので。余談でした。

参考ページ:廃棄するハードディスクのデータを完全に消去する
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0807/18/news154.html

コンピュータやハードディスクを破棄したり、他人に譲渡したりする場合、内部のデータを完全に消去しておかないと、そこから社内の機密情報や顧客情報、メール・アドレスなどが漏えいしてしまう危険性がある。実際、中古で購入したコンピュータのハードディスクに対してデータ復元ソフトウェアを実行したところ、ある医療機関が健康保険組合などに医療費を請求するために作成した診療報酬明細書の画像データが取り出せた、と…

完全消去したHDDを元のパソコンに戻してから、作成したリカバリディスクを使ってOS初期化。
その後、Windows Updateを実行して、OSを最新の状態にしたら完成です。

Windows7のリカバリー後のWindows Updateはコツがありますので、下記を参考に。
(かなりの時間短縮が可能。SP1適用後に、先行してKB3138612をインストール、です)
https://www.laboratoria.jp/pc/2016/509

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