起動できないdynabook R732/38HK

今回のお客さま:相模大野
修理日数:3日

電源を入れると、青い画面に「Recovery」と表示されて起動できないノートパソコン、東芝dyanbook R732/38HK(2013年2月発売、Windows10アップグレード済み)です。

表示されるメッセージ
—–
Recovery

Your PC/Device needs to be repaired
The Boot Configuration Data file doesn’t contain valid information for an operating system.

File:\BCD
Error code:0xc0000034
—–

BCD(Boot Configuration Data、ブート構成データ)が破損されたときに出るメッセージです。
Windows10のアップデート失敗が原因となることも多いようですが、大抵の場合BCDファイルの再構築で改善します。
今回もBCDファイルの再構築で起動できるようになりましたが、同じことが発生するリスクを回避したい、ということでOSを購入時の状態に戻すこととなりました。

この年代でやっかいなのはOSがWindows8なこと。

——–Windowsのリリース時期——–
2009年10月 Windows7
2011年02月 Windows7 SP1
2012年10月 Windows8  ※2016年1月13日でサポート切れ
2013年10月 Windows8.1
2015年07月 Windows10
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2012年10月から2013年10月までの1年間に出荷されたパソコンは、Microsoftのサポートが切れたWindows8が初期OSということになります。

Windows8からWindows8.1へのアップデートは無料ですが、最新の状態にするまで下記のように手間がかかる作業が……。

(1)Windows8に初期化
(2)Windows8でWindows Updateを実行(100~200件、数回再起動)
(3)各メーカーが用意したUpdateを実行(FMVならアップデートナビ、NECならSmart Updateなど)
(4)各メーカーのサイトを確認して、Windows8.1にアップデートする前に削除する必要があるものを確認
(5)Windows8.1にアップデート (数時間)
(6)Windows8.1になったあと、再度Windows Update及び各メーカーのUpdateを実行

ご自身でも可能ですが、1~2日かかる作業ですのでご依頼をオススメしています。