青い画面からの復旧|DELL OPTILEX 3000

今回のお客様:相模大野
修理日数:2日

青いエラー画面が表示されて起動できない、ということでお持ち込みのあったDELLのデスクトップPC、OPTILEX 3000です。

近所のパソコン修理屋さんで有料で診断してもらったところ、「OS初期化するしかありません」と言われたが諦めきれずに当店にご相談がありました。

お預かりして電源スイッチを押してみますが、電源すら入りません。
他社で受けた診断結果を見せてもらったのですが、テストHDDによる初期化テストでは問題なし、と記載されていて機械的には問題ないようなのですが。

分解して確認すると、メイン基盤のケーブルが1本外れていました。
「診断だけして修理依頼しなかったからワザと?」と一瞬思いましたが、きっと検証用HDDから元のHDDに戻すときに外れてしまったのでしょう。それにしても、HDDを取り換える作業では外れない位置のケーブルなのですけど……。

ケーブルを接続して電源を入れなおしますが、申告された状態とはちょっと違うエラーが発生。
謎は深まるばかりですが、HDDのデータをチェックしてみるとメインのボリュームが「非Active」になっています。これは意図的に何かの操作をした可能性が高いですが、なんとも。
メインボリュームをActiveして、やっとお客様が申告した状態まで戻りました。

修復途中で「0xc000000f」やら「0x0000007B」やらいろんなエラーが出ましたが、OS修復で改善。

初期化することなく、OSを修復することができました。

他のパソコン修理屋さんの診断書には、ハードウェアチェック、ドライバの調整、システムファイルチェック、アプリケーションの削除など様々な検証をしたとの記載ありますが、ちょっと的外れな作業をしていたようですね。

OSの修復は技術力と経験の必要な作業です。
修理スタッフの力量をしっかりと見極めてから依頼することをお勧めします。

出張修理をメインとしている業者も多くありますが、どんなレベルのスタッフが来るかわからない場合も多いですし、安く修理できそうな広告を出していても店舗持ち込みに比べると結局割高となることも多いので、OS修復の場合は、修理スタッフの素性が明らかになっている、店舗型修理店を選ぶことを強くお勧めします。

また、分解作業を伴うような診断を受けた場合は、必ず受け取る際に起動テストをしてもらい、預けた時と同じ状態か確認しましょうね。他社で修理できないようにトラップを仕掛けるような悪質なところもあるという噂も聞きますので。