Windows10 Ver.1809へのアップデート

今回のお客様:相模大野
作業日数:2日

動きが遅いので見てほしいということでお持ち込みがあったHPのノートパソコンです。
Windows Updateの更新履歴を見てみると、Windows10 Ver.1809へのアップデートを開始しようとしている段階でした。

Windows10 Ver.1809(Windows 10 October 2018 Update)は、2018/10/2(日本時間では2018/10/3早朝)にリリースされたのですが、ユーザーデータが消失するという大きな不具合が見つかったため、一旦配信を停止され、2018/11/4に配信再開されたバージョンです。

引っかかっていた更新作業を開始。

なんと、更新完了まで6時間かかりました……。

Windows10、2017年以降は、春と秋の年2回、大型更新が配信されています。

【Windows10のバージョン】(大型アップデートの履歴)
◆2015/07/29 Win10リリース Ver.1507 ビルド:10240 コードネーム:Threshold1(TH1)
◆2015/11/12 1回目の大型更新 Ver.1511 ビルド:10586 コードネーム:Threshold2(TH2)
◆2016/08/02 2回目の大型更新 Ver.1607 ビルド:14393 コードネーム:Redstone1(RS1)
◆2017/04/11 3回目の大型更新 Ver.1703 ビルド:15063 コードネーム:Redstone2(RS2)
◆2017/10/17 4回目の大型更新 Ver.1709 ビルド:16299 コードネーム:Redstone3(RS3)
◆2018/04/30 5回目の大型更新 Ver.1803 ビルド:17134 コードネーム:Redstone4(RS4)
◆2018/10/02 6回目の大型更新 Ver.1809 ビルド:17763 コードネーム:Redstone5(RS5)

ほんとに迷惑な話ですね……。
しかも、大型アップデートは運悪く失敗すると、BCDファイル(起動設定ファイル)を破壊して起動できなくなったり、プロファイルファイルを破損させて真っ黒な画面にゴミ箱だけになってしまったりするリスクがあります。

<例>BCDファイルの破損
「青い画面にRecovery|DELL Inspiron14z」
https://www.laboratoria.jp/pc/2018/1831/

「ブルースクリーン「Recovery」からのOS修復」
https://www.laboratoria.jp/pc/2017/1562/

<例>真っ黒が背景にゴミ箱だけ(「場所が利用できません」というエラーメッセージが表示)
「Windows10大型アップデート失敗|富士通 BIBLO」
https://www.laboratoria.jp/pc/2018/1900/

なお、今回は重要なパソコンということなので、一旦HDDのデータをシステムも含めて丸ごと複製し、何があっても元に戻せる状況にしてからアップデートを開始しています。

ちなみに、Windows10 Ver.1809にはまだ既知の不具合があり、不具合が発生する可能性があるパソコンには自動で判定されて配信されないようになっているようです。手動で無理やり更新するのは、しばらく待った方がよさそうです。

下記のページで「Resolved」となっているのが解決した不具合、「Upgrade block in place」となっている項目が未解決の不具合です。(英語のページです)
https://support.microsoft.com/en-us/help/4464619/windows-10-update-history

Windows7のサポート終了まで、残り1年ちょっと。
そろそろ、Windows10に乗り換える必要がある時期ですが、乗り換えるなら、せめて更新時期を制御できるWindows10 Proにしましょう。
特に業務用として使用する場合は、Windows10 Homeのパソコンは避けた方がよいと思います。

「Windows10 Proで、大型アップデートの時期を制御する方法」
https://www.laboratoria.jp/pc/2018/1854/

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